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13.09.04 【活動の最前線から】バングラデシュでの教育支援活動(ソーラー型充電式LEDライトの寄贈)

 地球快適化インスティテュート(TKI)は、CSRの一環として施設電源が整備されていない世界各地域の子供たちに卓上型ソーラー充電式LEDライトを無償で提供する教育支援活動を実施しています。この活動は、実際にLEDライトを製造し、世界各国の様々な組織と協力して上記の活動を進めている、米国カリフォルニア州サンタバーバラを本拠とする非営利法人 ‘Unite to Light’との連携で進められています。TKIでは、2011年に東日本大震災の被災者に提供したことを皮切りに、アフリカのソマリランドのEdna Adan University Hospitalなど、世界数か所においてこのLEDの提供を実施しています。2012年からはバングラデシュのロータリークラブも含め3者連携して、バングラデシュの子供たちにLEDライトを送る活動していますが、2013年7月にTKIのメンバーとして実際にバングラデシュの提供先を訪問しました。このLEDライトはソーラーパネルと2次電池を搭載しているので、日中太陽光で充電しておけば夜に点灯でき、暗くなってからも勉強したいという子どもたちの向学心を陰から支えることができます。


移動で使ったオート・リキシャ

 今回は、すでにLEDライトを配布したバングラデシュの4か所のうち首都ダッカからの距離が比較的近いRajshahi(ラジシャヒ)に行ってきました。ラジシャヒは、インドとの国境に近くガンジス川(バングラデシュに流れ込むとボッダ川と名称が変わる)に面する西部の都市で、有名なマンゴーの産地でもあります。そのガンジス川の中洲にある人口3千人の島の小学校を訪問しました。

 ラジシャヒへはダッカから車で約6時間半ですが、目的の小学校へはさらにラジシャヒから「オート・リキシャ」を利用して2時間程で川岸へ、そこからさらにボートで約30分かけて目的の島まで移動しました。なお、「オート・リキシャ」は、天然ガスを燃料とするバングラデシュでは代表的な交通手段で、簡易のタクシーのような乗り物です(写真参照)。

 下の3枚の写真は、小学校の訪問に先だって訪れたLEDライトを使用している家庭での様子です。特に暗い部屋の中で点灯されたLEDライトの明るさは、もちろん日本の家庭での照明に比べればはなはだ心もとない感じでしたが、それでも子どもたちにとっては夜勉強をするための画期的な贈り物になったことでしょう。


自宅でLEDライトを利用する児童

 次の写真は、小学校の建物とLEDライトを受け取った子供たちの小学校での様子です。


LEDライトを配布した小学校

LEDライトの配布を受けた子ども達

新しいLEDライトを手渡す

 ラジシャヒではこれまでに5つの学校に合計700個のLEDライトを配布しており、今回訪問した小学校では250個が配られています。残念ながら現時点では、全員にLEDライトを渡すことはできていませんが、今回の訪問時にも、日本から持参した新しいLEDライトを経済的に恵まれない中で勉強に励む児童に贈りました。

 最後に島の奥地へ更に30分程入った中学校を訪れました。授業の様子を一部見学したところ、黒板には (a+b)(a-b) = a2-b2と書かれており数学を学んでいる様子でした。その内容は日本の中学校と遜色ないレベルと思われ、バングラデシュの地方部でも高度な教育が施されている様子がうかがえました。

 TKIは、この活動が、施設電源がない、あるいは電力が不足する地域に生活する子どもたちにとって未来を拓く一助となることを願っています。
 そして、今後もUnite to Lightと協力し、世界各地域のニーズに沿う形でこのLEDライトを提供して、発展途上国に暮らす子供たちの教育を支援する活動を継続していきます。さらに、地球規模でのエネルギー・資源問題の解決に向けた調査・研究活動を推進し、世界の人々がKAITEKIな生活を送ることができる社会の実現を目指していきます。